11月後半|注目の企画展・オークション情報 Others | そのほか 秋晴れがつづくなか、毎週末、行楽地に紅葉を楽しみに出かける方も多いだろう。展覧会やオークションから、骨董・古美術店による企画展示販売会まで、美術の秋も活況だ。 目次 東京・京橋に新たなアートスポット誕生 TODA BUILDING杉本玄覚貞光展古美術をしつらえる第二回古美術展示即売会花と古美術展 Ⅱ -睦-サザビーズ、クリスティーズ、ボナムズ他雅寳 ガベル秋季オークション萬邦オークション東京・京橋に新たなアートスポット誕生 TODA BUILDING 2024年11月2日、日本最大の古美術店街である東京・京橋に戸田建設の本社ビル、TODA BUILDING戸田ビルディングがオープンしました。アーティゾン美術館が入っているミュージアムタワー京橋と隣接し、新たなアートの拠点として期待されます。 ▷ 記事はこちら 小野澤 峻《演ずる造形》2024 Photo: ToLoLo studio 杉本玄覚貞光展 11月20日(水)〜24日(日) 12:30〜17:30 会期中無休 川口美術(京都/外部サイト) 川口美術で毎年11月に恒例となっている杉本玄覚貞光氏の展示会が4日間にわたり開催。井戸、赤、黒、天青瓷茶盌、掛花入れといった茶の器に加え、ぐい吞み、鉢などの懐石の食器も並ぶ。23日(土)には、2階の舎廊房隅で中山福太朗氏の点茶席を設けるそう。 写真 / 田中幹人 古美術をしつらえる 11月22日(金)~25日(月) 12:00~18:00 DANSK MOBEL GALLERY ダンスク ムーベル ギャラリー(東京/外部サイト) モダンなインテリアの現代空間に「古美術をしつらえる」という今の時代にふさわしい展示会が昨年話題を呼び、今年も銀座のインテリアギャラリーで行われる。奈良の古美術店NAKAGAMI(古美術中上)がセレクトした古美術と、凛とした北欧の空間との融合を感じてほしい。 第二回古美術展示即売会 11月23日(土)・24日(日)土曜10〜17時/日曜10〜16時 入場無料 旧白洲邸 武相荘 能ヶ谷ラウンジ(東京/外部サイト) 紅葉深まる武相荘を散策するのにあわせ、骨董探しも楽しんでみてはいかがだろう。ギャラリー辰巳の主宰で、4店舗(海老屋美術店、objects、IMADO、古美術猫)が集まる美術・骨董品の展示即売会を開催。 花と古美術展 Ⅱ -睦- 11月30日(土)〜12月7日(土) 11時〜18時 5日(木)休廊 綵花堂(東京/外部サイトへ) 東郷元帥記念公演に面した古美術綵花堂で、日本の花との取り合わせを楽しめるような美術品を集めた企画展が開催される。7月に続いて2回目となる今回の企画展では、初冬らしい侘びたたたずまいを感じさせる花に合わせ、蒔絵や銅器、瓦など、自然観を内に秘めた道具を紹介するそう。 〈秋のオークション情報〉 サザビーズ、クリスティーズ、ボナムズ他 11月下旬 香港・各オークション会場 香港ではオークション会社の移転が続き、クリスティーズがザハ・ハディド・アーキテクツ設計の高層ビル「ザ・ヘンダーソン」にアジア太平洋地域の新本社を構えたほか、サザビーズやボナムズも金融の中心街アドミラルティのオフィスビル「Six Pacific Place」に本社を移転。11月最終週は連日、各会場で中国書画・中国美術をはじめとするライブオークションが予定されている。 ▷ 各オークションの近況は、『目の眼』2024年12月号でも紹介中 11月25日(月)中国書画/サザビーズ(外部サイト)) 11月26日(火)中国美術/サザビーズ 11月27日(水)中国書画/クリスティーズ(外部サイト) 11月27日(水)中国家具、中国美術/ボナムズ(外部サイト) 11月28日(木)中国近代書画/クリスティーズ Bonhams Hong Kong 〈国内オークション〉 雅寳 ガベル秋季オークション 雅寳(GAVEL/外部サイト) 11月24日(日)13:30開始 ホテル阪神10F 2018年から大阪を拠点にインターネットを使ったライブオークションを開催してきた雅寳ガベルが、11月24日に秋季オークションを開催する。当日朝9時半から同会場で下見時間を設ける予定だが、ウェブサイトには今回のカタログが公開されており、出品される約360品を高解像度で見ることができるので、事前にじっくり確認して入札参加を考えてみてはいかがだろう。 萬邦オークション 12月開催/萬邦オークション株式会社(外部サイト) 東京都中央区新川1丁目23−5 ONE SHINKAWA 11F 2023年に設立された萬邦オークション株式会社は、現在まで4回の「精選オークション」を東京・新川にある当社会場で開催している。中国古陶磁、青銅器、玉器に強みがあり、初公開となる器物が出品されることも多い。年内は12月にオークションが予定されているので、ウェブサイトを注意して確認してほしい。 RELATED ISSUE 関連書籍 目の眼2024年12月号No.578 吉村観阿 松平不昧に愛された茶人 江戸時代後期に茶の湯道具の目利きとして知られた吉村観阿(よしむらかんあ)。今年、 観阿の生誕260年を機に、 福岡市立美術館が 初の吉村観阿展を開催します。 そこで『知られざる目利き 白醉庵吉村観阿』の著者 宮武慶之さん全面協力のもと、観阿の茶道具目利きの真髄、 江戸の茶文化を育んだ 松平不昧や酒井抱一らとの交流を紹介します。 試し読み 購入する POPULAR ARTICLES よく読まれている記事 最も鑑定がむずかしい文房四宝の見方 硯の最高峰 端渓の世界をみる People & Collections | 人・コレクション 12月開催|オススメ展覧会&企画展情報 Others | そのほか 展覧会情報 今秋、約50年ぶりのはにわ展/東京国立博物館 Ceramics | やきもの 縄文アートプライベートコレクション いまに繋がる、縄文アートの美と技 Ceramics | やきもの 白磁の源泉 中国陶磁の究極形 白磁の歴史(1) Ceramics | やきもの 眼の革新 鈍翁、耳庵が愛した小田原の風 People & Collections | 人・コレクション 源氏モノ語り 秘色青磁は日本に来たか Ceramics | やきもの 連載|真繕美 古唐津の枇杷色をつくる – 唐津茶碗編 2 Ceramics | やきもの 東京・京橋に新たなアートスポット誕生 TODA BUILDING Others | そのほか アンティーク&オールド グラスの愉しみ 肩肘張らず愉しめるオールド・バカラとラリック Vassels | うつわ 11月後半|注目の企画展・オークション情報 Others | そのほか 連載|真繕美 唐津の肌をつくるー唐津茶碗編 最終回 Ceramics | やきもの