2022年2月号 No.545

目次
◆特集「幕末明治のやきもの 時代が生んだ超絶技巧」
近年、精巧精密な技術で脚光を浴びている明治工芸ですが、やきものもその一端を担って世界にその優れた技巧で驚かせました。しかし、そのほとんどが輸出用として海外に送られ、作品が国内にほとんど残らなかったことが災いして、各地の骨董市にも出ることが少なく、古美術好きの眼に触れることもなかなかありませんでした。
今号の特集は、世界に誇る明治のやきものです。その過程である幕末からの歴史をたどって、なぜ超絶技巧が生まれたのか、その理由と作品を紹介します。
巻頭エッセイとして、京都の清水三年坂美術館の村田理如氏に京薩摩の魅力を書いていただき、また、学習院大学教授の荒川正明先生には、明治維新という時代が生み出した工芸について解説いただきました。
連載 Series
佳風亭夢想茶会 書画道具あわせ
——潮田洋一郎
菓子皿考
——内田風知
ほっとけない仏たち 兵庫
龍門寺の千手観音 (姫路市)
——青木淳
京都迷店案内 PONTE
——上野昌人
眼の哲学 青山二郎の言葉
——森 孝一
舞台裏の辰星たち
青山 熊沢 熊沢正幸 前編
——平野龍一
美の仕事 欧亜美術
——茂木健一郎
collecteurs asile
コラムでつなぐ蒐集の世界
骨董片々録 勝見充男
車 武田公実
ジュエリー 有川一三
絵画 土森智典
Topics & Report
名刀百花 [佐野美術館]
秘められた大和の名刀 [春日大社国宝殿]
千字文の思想 松宮貴之
honogra 奈良と骨董:あをに [工芸青花]
民藝の100年 [東京国立近代美術館]
美の標準 [日本民藝館]
京ノ花合せ(京都花めぐり編)
眞松庵
——藤田修作
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