トピックス|刀剣文化の応援はじまる 「刀剣乱舞」の生みの親 ニトロプラスが刀剣文化の調査・研究に助成 RECOMMEND 今年3月に設立された一般社団法人 刀剣文化研究保全機構(通称:刀研機構)では、その活動の主な目的として刀剣文化を中心とする美術史学、歴史学、考古学分野などの調査研究に対して助成を行うことを決定し、現在研究テーマを募集している。 名前を聞いてピンと来た人もいるかもしれないが、同団体は、大ヒットゲーム「刀剣乱舞ONLINE」の原作を担当する株式会社ニトロプラスからの寄付を原資として運営される独立の団体で、同社代表の小坂崇氣氏を代表理事として設立された。同じく業務執行理事として橋本麻里さんの名前も挙がっている。 刀研機構HPによると、刀剣の文化や技術を守り、受け継いできた方々や、機関・団体へ支援を行い、美術館・博物館の発展に寄与、広く刀剣文化を振興していくことを目的とすると発表している。 対象となるのは、全国の美術館・博物館等に勤務する職員(常勤・非常勤を問わない)で、受付は2025年7月1日から7月31日まで。助成額は1件あたり200万円を上限とする(申請は50万円単位)としている。(助成期間 2026 年1月1日〜 2026 年 12月31日) 対象地域は日本の国内外を問わず幅広く対応していきたいとのことで、地方の小規模な美術館こそ積極的に応募、活用してもらいたい。 詳しくは「刀研機構」公式HPまで ▷ https://toukenkikou.or.jp/ RELATED ISSUE 関連書籍 目の眼2025年8・9月号No.582 古美術をまもる、愛でる 日本の古美術には、その品物にふさわしい箱や仕覆などを作る文化があります。 近年では、そうした日本の伝統が海外でも注目されるようになってきましたが、箱や台などをつくる上手な指物師、技術者は少なくなっています。 そこで今回は、古美術をまもる重要なアイテムである箱・台などに注目して、数寄者のこだわりと制作者たちの工夫をご紹介します。 試し読み 購入する 読み放題始める POPULAR ARTICLES よく読まれている記事 展覧会レポート|泉屋博古館東京 “物語(ナラティブ)”から読み解く青銅器の世界 Others | そのほか 展覧会情報|大英博物館 ロンドン・大英博物館で初の広重展。代表作「東海道五十三次」など 山田ルーナCalligraphy & Paintings | 書画 展覧会レポート|大英博物館「広重展」 名所絵を超えた“視点の芸術”が、いま問いかけるもの 山田ルーナCalligraphy & Paintings | 書画 骨董ことはじめ② めでたさでまもる 吉祥文に込められたもの History & Culture | 歴史・文化 東京アート アンティーク レポート #1 3人のアーティストが美術・工芸の継承と発展を語らう Others | そのほか 花あわせ 心惹かれる花は、名もなき雑草なんです 池坊専宗Vassels | うつわ 骨董ことはじめ① 骨董と古美術はどう違う? History & Culture | 歴史・文化Others | そのほか TSUNAGU東美プロデュース 古美術商が語る 酒器との付き合い方 Vassels | うつわ 骨董の多い料理店 進化しつづける「獨歩」の料理と織部の競演 Ceramics | やきもの 大豆と暮らす#1 受け継がれる大豆と出逢い、豆腐屋を開業 稲村香菜Others | そのほか 連載|辻村史朗(陶芸家)・永松仁美(昂KYOTO) 辻村史朗さんに “酒場”で 学ぶ 名碗の勘どころ「井戸茶碗」(後編) Ceramics | やきもの ビンスキを語る ビンスキは どこからきたのか 〜その美意識の起源を辿る History & Culture | 歴史・文化