「目の眼」6月号

目の眼6月号はMIHO MUSEUMで開催中の「和ガラスの美を求めて ─ 瓶泥舎コレクション ─」です。
目の眼では展覧会開催直後に取材を行い、展示風景を含めた臨場感溢れるページ構成でご紹介します。
また、松山の道後温泉にある瓶泥舎びいどろ・ぎやまん・ガラス美術館にも伺って、
コレクションの基を築いた故・大藤範里氏のガラスへの情熱をお伺いしました。
このほか、THE ALFEEのメンバーで和ガラスやカメラのコレクターとしても知られる坂崎幸之助さんのインタビューや
脳科学者茂木健一郎氏の美の仕事も和ガラスなど、和ガラス満載の一冊です。
好評の誌上入札会も和ガラス。こちらはネット上でもご覧頂けます。
目の眼6月号は5月1日発売です。
ミホ展覧会びんでいしゃ

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目の眼2024年9月号 No.576

信楽の佇まい

土味と釉流しの色香

六古窯のなかでも好む人が多い信楽(しがらき)。他の古窯よりやや遅い鎌倉時代に生まれたとされ、壺や甕、鉢を生産していましたが、15世紀後半に茶の湯の道具として重宝されるようになります。釉薬をかけず、素地を高温で焼く「焼締」の陶器で、赤褐色の火色や焼成された際にできる自然釉の流れ、石ハゼ、焦げなどの見どころが多く、均等ではないスタイルは茶人たちの「侘数奇」の美に通じ、多くの文化人に好まれました。昭和40年代に古窯の一大ブームが起こった時の中心にあり、いまも古美術好きを魅了する信楽の魅力に迫ります。