COLLECTION

おすすめ

日本の古美術界を代表する名店のひとつ「壺中居」の創業者のひとり・廣田不孤斎。明治・大正・昭和と激動の時代に100年続く美の殿堂を築き上げたその生涯を紹介しています。

残欠という言葉は、骨董好きの間ではよく聞く言葉ですが、一般的にはあまり使われないと思います。ですが、骨董古美術には完品ではないものが多々あります。また、仏教美術ではとくに残欠という言葉が使われるようです。「味わい深い、美しさがあるからこそ、残欠でも好き」、「残欠だから好き」  残欠という響きは実にしっくりくる、残ったものの姿を想像させます。今号は、残った部分、残欠から想像される仏教美術のたからものをご紹介します。