「目の眼」9月号 “文人の眼” 本日発売! 【2021年8月16日発売】 古美術・骨董月刊誌「目の眼」9月号 特集「文人の眼 木村蒹葭堂が近代に遺したもの」 ◇全ページ無料公開中 http://members.menomeonline.com/books/372 ※緊急事態宣言の再発令に伴い、本号に掲載している企画展やイベントが延期・中止となっている場合があります。必ず事前に各会場・店舗のHPやSNSページをご確認の上お出かけください。改めて開催される可能性もありますので、その際は目の眼でもお知らせしていく予定です。 ◆特集「文人の眼」 商都・大阪は大正時代まで日本の経済の中心でした。江戸時代の後半、その大坂商人の力を背景として人形浄瑠璃・歌舞伎・舞・地唄・狂言・落語などのいわゆる「上方文化」が成熟していきます。 その中でもひときわ異彩を放ったのが、造り酒屋の跡取り木村兼葭堂(坪井屋吉右衛門)でした。幼少時より病弱だった彼は6歳の時に狩野派の大岡春朴に画を、11歳の時に柳沢淇園の元で粉本を習います。この頃、大坂の儒者・片山北海と出会い、経史や詩文も学んでいます。また13歳の時には淇園の紹介で池大雅に弟子入りし、文人画の手ほどきをうけました。 この早熟の異才は、21歳の時に書室を蒹葭堂と名付け、本草学や物産学の蒐集も本格化してゆきます。その当時、中国一辺倒だった本草学や物産学では物足りず、広く西洋からも知識を得ました。蒹葭堂の死後、彼の蔵書の多くは幕府に買い取られ、政治と学問のために利用されたことからも、蒹葭堂コレクションが個人の嗜好を遥かに超えた価値があったことを物語っています。 与謝蕪村、浦上玉堂、伊藤若冲らの画家と深く交わり、頼山陽など多くの知識人が出入りしていました。日本で初めて博物館を作ったと言われる知の巨人の姿を通じて、日本人の憧れた文人や文人趣味とは何だったのか探ってみたいと思います。 販売価格:1320円(税込) ご購入はこちらから その他お近くの書店、ネット書店でお買い求めいただけます。 【特別価格】 定期購読 ¥10,000/年間(12冊) https://menomeonline.sakura.ne.jp/menome/blog/2020/01/15/2493/ そのほかバックナンバーも充実しています。酒器・浮世絵・仏像・勾玉etc. https://menomeonline.sakura.ne.jp/menome/about/backnumber_all/ RELATED ISSUE 関連書籍 目の眼 電子増刊第6号 残欠 仏教美術のたからもの デジタル月額読み放題サービス 今特集では仏教美術の残欠を特集。 残欠という言葉は、骨董好きの間ではよく聞く言葉ですが、一般的にはあまり使われないと思います。ですが、骨董古美術には完品ではないものが多々あります。また、仏教美術ではとくに残欠という言葉が使われるようです。 「味わい深い、美しさがあるからこそ、残欠でも好き」、「残欠だから好き」 残欠という響きは実にしっくりくる、残ったものの姿を想像させます。そこで今回は、残った部分、残欠から想像される仏教美術のたからものをご紹介します。 試し読み 購入する 読み放題始める POPULAR ARTICLES よく読まれている記事 新しい年の李朝 李朝の正月 青柳恵介 青柳恵介People & Collections | 人・コレクション 昭和時代の鑑賞陶磁ブーム 新たなジャンルを作った愛陶家たち People & Collections | 人・コレクション 古信楽にいける 花あわせ 横川志歩 Vassels | うつわ 『目の眼』リレー連載|美の仕事 橋本麻里さんが訪ねる「美の仕事」 大陸文化の網の目〈神 ひと ケモノ〉 橋本麻里People & Collections | 人・コレクション 連載|美の仕事・茂木健一郎 テイヨウから、ウミガメに辿りついたこと(壺中居) Ceramics | やきもの 展覧会紹介|荏原 畠山美術館 畠山即翁×杉本博司 数寄者の美意識を体感する People & Collections | 人・コレクション 古美術店情報|五月堂 東京・京橋から日本橋へ 五月堂が移転オープン Others | そのほか 世界の古いものを訪ねて#2 アルフィーズ・アンティーク・マーケット|イギリス・ロンドン 山田ルーナOthers | そのほか 連載|真繕美 唐津茶碗編 日本一と評される美術古陶磁復元師の妙技1 Ceramics | やきもの 東西 美の出会い 日本・オーストリア文化交流の先駆け|ウィーン万国博覧会 森本和夫History & Culture | 歴史・文化 私家本拝見① |「島桑 江戸指物の世界」 受け継がれる美意識、指物師の魂が宿る「島桑」の美術工芸品をまとめた1冊 Ornaments | 装飾・調度品 展覧会紹介 世界有数の陶磁器専門美術館、愛知県陶磁美術館リニューアルオープン Ceramics | やきもの