楽しい絵本・葛飾北斎「富嶽百景」を読む 世界で最も有名な日本人・葛飾北斎の代表作「富嶽百景」を読み解く 江戸時代、空前の大ヒットシリーズとなった『冨嶽三十六景』。なかでも「神奈川沖浪裏」は、約200年後の現代においても世界で最も高い評価を受ける浮世絵です。そして絵本『富嶽百景』全三編は『冨嶽三十六景』と重なる同時代に発刊されました。『富嶽百景』は絵本様式のため、単色でスペースもそれ程広くはありません。しかし、絵本様式でなければ描けない絶妙な富士山の絵が、102画も描かれています。本書『楽しい絵本・富嶽百景を読む』は、これまでの定説に縛られない著者独自の解説を試みています。本書を読めば、北斎がわが国の誇る富士山をどのように受け止めていたのかが、わかるかもしれません。 有泉豊明 著 RELATED ISSUE 関連書籍 目の眼2025年4・5月号No.580 浮世絵と蔦重 江戸のメディアミックス 江戸時代中期から後期にかけて、もっとも浮世絵の名品が生まれた全盛期、その時代を牽引した一人が蔦屋重三郎。 蔦屋重三郎は、いまでいうインフルエンサーとして活躍した人物で、喜多川歌麿、東洲斎写楽といった現代では世界的芸術家とみなされる浮世絵師を世に出したことで知られています。 今特集では、蔦屋重三郎の手がけた作品を中心に紹介しつつ、浮世絵が江戸期に果たした役割と、その魅力を紹介します。 試し読み 購入する POPULAR ARTICLES よく読まれている記事 白磁の源泉 中国陶磁の究極形 白磁の歴史(2) Ceramics | やきもの 展覧会情報 装い新たに 荏原 畠山美術館として開館 History & Culture | 歴史・文化 Book Review 会津に生きた陶芸家の作品世界 Others | そのほか 茶の湯にも取り入れられた欧州陶磁器 阿蘭陀と京阿蘭陀 Ceramics | やきもの 連載|辻村史朗(陶芸家)・永松仁美(昂KYOTO) 辻村史朗さんに “酒場”で 学ぶ 名碗の勘どころ「井戸茶碗」(後編) Ceramics | やきもの 2023年8月号 特集「猪口とそばちょこ」 不思議に満ちた そばちょこを追って Vassels | うつわ 秋元雅史(美術評論家)x 北島輝一(ART FAIR TOKYOマネージングディレクター) スペシャル対談|アートフェア東京19の意義と期待 Others | そのほか 阿蘭陀 魅力のキーワード 阿蘭陀の謎と魅力 Ceramics | やきもの 加藤亮太郎さんと美濃を歩く 古窯をめぐり 古陶を見る Ceramics | やきもの 煎茶と煎茶道 日本人を魅了した煎茶の風儀とは? History & Culture | 歴史・文化 映画レビュー 配信開始|骨董界の夢とリアルを描いた 映画『餓鬼が笑う』 Others | そのほか 超 ! 日本刀入門Ⅱ|産地や時代がわかれば、刀の個性がわかります Armors & Swords | 武具・刀剣