目の眼2016年12月号紹介

高麗の仏画をご存じですか? 朝鮮半島の絵画というと、李朝民画と呼ばれる素朴な絵画がよく知られていますが、半島からは仏画、山水画、花鳥図などの絵画が古くから渡ってきた事が明らかになっています。12月号の特集では、約40年振りに名画が一堂に集まる展覧会を中心に、日本人が愛した朝鮮半島の絵画をご紹介します。

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目の眼2024年9月号 No.576

信楽の佇まい

土味と釉流しの色香

六古窯のなかでも好む人が多い信楽(しがらき)。他の古窯よりやや遅い鎌倉時代に生まれたとされ、壺や甕、鉢を生産していましたが、15世紀後半に茶の湯の道具として重宝されるようになります。釉薬をかけず、素地を高温で焼く「焼締」の陶器で、赤褐色の火色や焼成された際にできる自然釉の流れ、石ハゼ、焦げなどの見どころが多く、均等ではないスタイルは茶人たちの「侘数奇」の美に通じ、多くの文化人に好まれました。昭和40年代に古窯の一大ブームが起こった時の中心にあり、いまも古美術好きを魅了する信楽の魅力に迫ります。