古筆をはじめ、日本美術の優品を扱うことで知られる五月堂が、長年住み慣れた京橋から日本橋へ移転。去る9月24日、新しいお店がオープンしました。
新居は、ギャラリービルとして建てられた箔屋町ビルの1階。上階にはギャラリーこちゅうきょ、浦上蒼穹堂、紫鴻画廊という日本を代表する美術商が入っています。新しい五月堂の店内は、日本美術のお店らしく、襖で間仕切りを設けた応接フロアに、広い床の間が設えられて、少し落とした照明の、心落ち着く空間です。床の間には平安古筆が掛けられていました。
店内はお祝いの花にあふれ、五月堂2代目の上野哲さんの人柄の良さと信用がわかります。「引っ越しは大変でしたが、素晴らしいビルに移転でき、たくさんのお客様、同業者がお祝いにかけつけてくれまして、身が引き締まりました」と上野さん。
10月12日〜14日開催の東美特別展では、伝西行の古筆など、名品優品を出展予定とのことですが、ぜひ新しいお店にも出掛けてみてはいかがでしょうか。