アリタノカタチ

「有田焼創業400年事業」の一環としてさまざまなプロジェクトが行われているが、目の眼では東京六本木の東京ミッドタウンで行われる「アリタノカタチ」展の中で、江戸期の伊万里を100点あまり紹介する「歴史展示」をプロデュース。古九谷や柿右衛門、鍋島など、ふだんは美術館や古美術店に行かないと見ることのできない伊万里(有田)の優品を多数展示。また、そのほとんどを購入可能なので、気に入った物を自分のものにすることができる。9月16日の初日には関係者限定のレセプションとトークショーも開催し、目の眼読者をご招待します。ご応募はプレゼントページからお願いします。
アリタノカタチリリース

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目の眼2024年9月号 No.576

信楽の佇まい

土味と釉流しの色香

六古窯のなかでも好む人が多い信楽(しがらき)。他の古窯よりやや遅い鎌倉時代に生まれたとされ、壺や甕、鉢を生産していましたが、15世紀後半に茶の湯の道具として重宝されるようになります。釉薬をかけず、素地を高温で焼く「焼締」の陶器で、赤褐色の火色や焼成された際にできる自然釉の流れ、石ハゼ、焦げなどの見どころが多く、均等ではないスタイルは茶人たちの「侘数奇」の美に通じ、多くの文化人に好まれました。昭和40年代に古窯の一大ブームが起こった時の中心にあり、いまも古美術好きを魅了する信楽の魅力に迫ります。