勝見充男大全 月刊『目の眼』別冊

月刊誌「目の眼」での連載をはじめ人気TV番組「開運!なんでも鑑定団」の鑑定士としても知られる古美術商「自在屋」四代目・勝見充男さん。中学生のとき初めて買った古いシャープペンシルからアメカジにハマった学生時代のカルチャー、ゴローズのアクセサリー、西洋骨董商時代のアンティークトイ、酒器からはじまった和骨董の数々を一挙公開。多彩なコレクションを収めたほか、多士済々の交遊の中から石坂浩二氏との対談や秦笑一氏、白洲信哉氏との座談会、「目の眼」の人気連載「気になる新しい骨董屋たち」など、読み応えもたっぷり。勝見充男さんのすべてがわかる一冊が誕生しました。

●自在屋勝見充男クロニクル
●コラム 〈青柳恵介、高木孝、村多正俊〉
●勝見ワールド
〈日々、酒器の愉しみ〉〈日々、是、茶碗なり〉
〈私なりの仏教美術〉〈私の生活その中の書画〉
〈箸休め的な私の服飾史〉〈永遠のゴローズ〉
〈水石、その面白さ奥深さ〉
●対談 石坂浩二×勝見充男
●座談会 勝見充男×秦笑一×白洲信哉
●自在屋ヒストリー
●勝見流取り合わせの極意
●勝見充男の過去・現在・未来
●勝見充男×現代作家コラボレーション

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目の眼2024年9月号 No.576

信楽の佇まい

土味と釉流しの色香

六古窯のなかでも好む人が多い信楽(しがらき)。他の古窯よりやや遅い鎌倉時代に生まれたとされ、壺や甕、鉢を生産していましたが、15世紀後半に茶の湯の道具として重宝されるようになります。釉薬をかけず、素地を高温で焼く「焼締」の陶器で、赤褐色の火色や焼成された際にできる自然釉の流れ、石ハゼ、焦げなどの見どころが多く、均等ではないスタイルは茶人たちの「侘数奇」の美に通じ、多くの文化人に好まれました。昭和40年代に古窯の一大ブームが起こった時の中心にあり、いまも古美術好きを魅了する信楽の魅力に迫ります。