2020年3月号 No.522

鶏龍山のやきもの 

李朝陶磁の銘窯

2020年02月17日 発売

定価 1,320円(税込)

韓国の中西部、忠清南道・公州に位置する鶏龍山は、古代から霊山として知られ、甲寺、東鶴寺など多くの仏寺が作られた。高麗末〜李朝中期にかけて、そうした仏寺の什器となるうつわの需要に応えて山麓に窯がつくられ、粉青沙器や白磁などが大量に焼かれたという。なかでも鉄絵と刷毛目に名品が多く、鶏龍山は日本人にとっての粉青沙器の代名詞ともなった。現地では窯分けを重視しないときくが、今回は敢えて鶏龍山と呼ばれる作品群に注目し、その魅力と特徴、歴史に迫ってみたい。

特集  Special Feature
鶏龍山のやきもの 李朝陶磁の銘窯

大阪市立東洋陶磁美術館コレクションをみる
愛蔵品を訪ねて 有馬賴底
鶏龍山騒動 鄭銀珍
行ってみました、鶏龍山!!
鶏龍山を探しに古美術店へ
RISEIDO ART GALLERY/大塚美術/一元堂/古美術 京橋/上原永山堂

 

連載
座右のかたちⅡ 内田鋼一
ほっとけない仏たち 青木 淳
京都迷店案内 上野昌人
真繕美 やきもの修復の現場
新連載 舞台裏の辰星たち 平野龍一
日本刀 五ヶ伝の旅 田野邉道宏
美の仕事 秋川雅史

 

コラムでつなぐ蒐集の世界
韓国    尾久彰三
車     武田公実
ジュエリー 有川一三
大英博物館 矢野明子

 

Topics & Report
アートフェア東京2020
毘沙門天 [奈良国立博物館]
アーティゾン美術館 オープン
やきもの王国 [高浜市やきものの里かわら美術館]
尾久彰三コレクション展
東京中央オークション10周年記念展覧会
磁州窯と宋のやきもの [静嘉堂文庫美術館]
京ノ花合せ(京都花めぐり編) 藤田修作