目の眼2024年1月号 No.568

眼の革新

時代を変えたコレクターたち

2023年12月15日 発売

定価 1,650円(税込)

骨董・古美術は変わらないよう見 えて、実はとても流行に左右され ています。明治期の茶の湯の変革、 大正から昭和にかけての朝鮮陶磁の発見と鑑賞陶磁の発展など、時代ごとにブームが起こり、人々の美意識を変える特筆すべき革新が 起こりました。その背景には新しい独自の視点を持った稀代のコレクターたちの存在がありました。 1月号はそうした「眼の下剋上」を行ったユニークなコレクターたちを紹介します。

MENOME CHANNEL

特集 Special Feature

眼の革新-時代を変えたコレクターたち
時代を生きたコレクターたち/青柳恵介
益田鈍翁の新しい茶会
鈍翁の『碧雲臺展観』 /瀨谷貴之
鈍翁と探古の考古趣味
鈍翁、耳庵が愛した小田原の風
松永耳庵の天衣無縫
小田原の茶人を顕彰する記念館
国宝「釈迦金棺出現図」特別公開/河合正朝
小田原三茶人交流の茶道具
小田原茶人の足跡をたずねて
李朝の美を見つけた偉人たち
李朝陶磁を愛した赤星五郎
新たなジャンルを作った愛陶家たち
梅澤彦太郎、信二の想い出/梅澤信子

 

コラム

[雪山酔夢] 近衞忠大
[骨董片々録] 勝見充男
[京都女子ログ] 永松仁美
[大英博物館] 矢野明子

 

連載

佳風亭自酌録 酒器と酒と肴/潮田洋一郎
菓子皿考/内田風知
ほっとけない仏たち
岩手成島毘沙門堂の毘沙門天(花巻市)/青木 淳
七つの海を渡る中国陶磁 龍を描いた明清の磁器(上)
一爪に着目して/金 立言
寄り添うかたち黒陶双耳壺/宇井浩一【新連載】
仏教美術逍遥平安の木彫仏コレクション /瀨谷貴之
美の仕事 大熊美術/原 研哉

 

トピックス&レポート

スペシャルインタビュー
名古屋美術倶楽部新社長
野﨑康生さん
トピックス&レポート
オークション情報
本阿弥光悦の大宇宙[東京国立博物館]
書の紙[成田山書道美術館]
呉昌碩の世界─その魅力と受容─
[台東区書道博物館]
中国陶磁の色彩 ─2000 年のいろどり─[永青文庫]
年末年始イベント
[茶道具商ながさか、有明骨董ワールド]
ハッピー龍イヤー[静嘉堂文庫美術館]
美術店案内マップ
骨董市・骨董フェア情報
展覧会情報
次号予告

COMING NEXT

次号予告

正宗の風 相州伝の系譜

 

1000年続く日本刀の世界で、最も大きな名を遺した「正宗」。彼の作った刀剣は当時の刀匠たちに大きなショックと後世まで続く影響を与えました。

 

2024年年明けから開催される展覧会「正宗十哲−名刀匠正宗とその弟子たち−」(刀剣博物館 2024/1/6〜2/11、ふくやま美術館2/18〜3/27)の紹介を中心に、正宗と、彼の作った刀がどれほど革新的であったのかを検証します。