目の眼6月号発売

目の眼6月号の特集は、この数年で評価が高まり、

全国で展覧会が開催され、テレビで特番も組まれるほど人気が出ている、明治工藝。

今回の特集では、各地で行われている展覧会紹介に加え、

現代アートの作家が手本とし、影響を受けた明治工藝の作家とその作品を紹介しています。

目の眼6月号は本日15日発売。

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目の眼2024年9月号 No.576

信楽の佇まい

土味と釉流しの色香

六古窯のなかでも好む人が多い信楽(しがらき)。他の古窯よりやや遅い鎌倉時代に生まれたとされ、壺や甕、鉢を生産していましたが、15世紀後半に茶の湯の道具として重宝されるようになります。釉薬をかけず、素地を高温で焼く「焼締」の陶器で、赤褐色の火色や焼成された際にできる自然釉の流れ、石ハゼ、焦げなどの見どころが多く、均等ではないスタイルは茶人たちの「侘数奇」の美に通じ、多くの文化人に好まれました。昭和40年代に古窯の一大ブームが起こった時の中心にあり、いまも古美術好きを魅了する信楽の魅力に迫ります。