日本刀五ヶ伝の旅 備前伝 長船鍛冶の黄金期

日本刀のわざを伝えてきた五つの聖地・五ヶ伝——。
日本最大の刀剣産地、備前で隆盛を誇った「長船派」の名刀を完全解説!

日本でいちばん刀剣に精通した著者による日本刀解説書の決定版待望の第3弾。

著者:田野邊 道宏

 

一、長船の盟主 光忠

二、長船の巨匠 長光

三、長船真長

四、長船景光

五、長船近景

六、長船兼光

七、長船長義

八、長船盛景

九、長船元重

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目の眼2024年9月号 No.576

信楽の佇まい

土味と釉流しの色香

六古窯のなかでも好む人が多い信楽(しがらき)。他の古窯よりやや遅い鎌倉時代に生まれたとされ、壺や甕、鉢を生産していましたが、15世紀後半に茶の湯の道具として重宝されるようになります。釉薬をかけず、素地を高温で焼く「焼締」の陶器で、赤褐色の火色や焼成された際にできる自然釉の流れ、石ハゼ、焦げなどの見どころが多く、均等ではないスタイルは茶人たちの「侘数奇」の美に通じ、多くの文化人に好まれました。昭和40年代に古窯の一大ブームが起こった時の中心にあり、いまも古美術好きを魅了する信楽の魅力に迫ります。