目の眼2024年2月号 No.569

正宗の風

相州伝のはじまり 
特別展 正宗十哲 ―名刀匠正宗とその弟子たち―

2024年01月15日 発売

定価 1,650円(税込)

1000年続く日本刀の世界で、最も大きな名を遺した「正宗」。彼の作った刀剣は当時の刀匠たちに大きなショックと後世まで続く影響を与えました。 年明けから開催される展覧会「正宗十哲―名刀匠正宗とその弟子たち―」(刀剣博物館2024/1/6〜2/11、ふくやま美術館2024/2/18〜3/27)の紹介を中心に、正宗と、彼の作った刀がどれほど革新的であったのかを検証します。

MENOME CHANNEL

特集 Special Feature

正宗の風 相州伝のはじまり

《刀工》正宗

《相州伝とはなにか》

中世と近世を繋いだ 相州スタイル 月村紀乃 正宗十哲 ─ 名刀匠正宗とその弟子たち ─ 展 刀剣博物館・ふくやま美術館

《刀工》正宗の先人たち

《正宗は何をなしたのか》 正宗の作風とその影響 原田一敏

《刀工》正宗十哲 相州伝の伝道者 正宗十哲 石井 彰 刃文から浮かび上がる相州上工の特性

田野邉道宏

《目利き刀剣店主にきく正宗と相州伝》 [霜剣堂] 黒川精吉 [真玄堂] 髙橋歳夫 [銀座長州屋] 深海信彦 名古屋刀剣博物館の相州伝コレクションと“島津正宗”の新発見

 

コラム

[雪山酔夢] 近衞忠大

[骨董片々録] 勝見充男

[京都女子ログ] 永松仁美

[Vintage Furniture] 大塚久美子

 

連載

佳風亭自酌録 漢籍煎茶趣味 潮田洋一郎【新連載】

菓子皿考 内田風知

ほっとけない仏たち 岩手松川二十五菩薩(一関市)青木 淳

七つの海を渡る中国陶磁  龍を描いた明清の磁器(中)— 龍との組合せ  金 立言

美の仕事 ルカスカンジナビア 村治佳織

 

トピックス&レポート

刀と拵の美[中之島香雪美術館]

迂沌文會とは何か? 古くて新しい上方サロン文化を味わう YOKINO〈能野〉[BANKO archive design museum]

挑戦! 重要文化財2,000点並べてみる[土岐市美濃陶磁歴史館]

みちのく いとしい仏たち[東京ステーションギャラリー]

新春 源氏物語の展覧会[フランス国立ギメ東洋美術館/ 嵯峨嵐山文華館/東京富士美術館/京都文化博物館]

北斎サムライ画伝[すみだ北斎美術館]

大美アートギャラリー2024 あらゆる美が集う3日間 [大阪美術倶楽部]

注目のアートフェア・展覧会 [大熊美術/川口美術/アンティーク & ブロカント 新木場] TSUNAGU 東美×目の眼コラボイベントを終えて

美術店案内マップ

骨董市・骨董フェア情報

展覧会情報

書評

 

次号予告

COMING NEXT

次号予告

月刊誌『目の眼』3月号 特集「いとしき煎茶器 あそびと品位」

 

茶は、現代では嗜好品として愛飲されていますが、古くは薬として用いられ、その後も、最新の大陸文化を背負って輸入され、中世・近世・近代と、日本のカルチャーにも大きな影響を与えてきました。それは茶を飲むための道具やしつらい、作法にもさまざまな工夫が凝らされてきたことでもわかります。なかでも江戸初期にもたらされた煎茶は、将軍家から庶民まで広く親しまれて、昭和初期まで隆盛を誇りました。またその道具も、平和な時代の気風を表すかのようなすっきりしたデザインのものが多く、シンプル&ミニマルデザインを好む現代人の暮らしにも取り入れやすいのではないでしょうか。

 

3月号では、モノ目線で煎茶器の魅力と、今の生活にあった取り合わせを紹介します。

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