目の眼2025年8・9月号No.582

古美術をまもる、愛でる

2025年05月15日 発売

定価 2,420円(税込)

日本の古美術には、その品物にふさわしい箱や仕覆などを作る文化があります。 近年では、そうした日本の伝統が海外でも注目されるようになってきましたが、箱や台などをつくる上手な指物師、技術者は少なくなっています。 そこで今回は、古美術をまもる重要なアイテムである箱・台などに注目して、数寄者のこだわりと制作者たちの工夫をご紹介します。

特集 Special Feature

古美術をまもる、愛でる  箱と台

 誂 (あつらえ) /藤田美術館で観る 名品をまもる存在感

 

数寄者の箱

雲州箱 松平不昧の数寄

鈍翁箱 益田鈍翁の活意

松菴箱 表現者の精神

 

鑑賞陶磁の箱 /繭山龍泉堂

酒器を包む 古裂を愛でる

古美術をまもる職人たち /鈴鹿桐箱店 / 金 真 /刀箱師 /市村真田紐 /真田紐師 江南

箱の結び方、包み方

 

 

コラム

[ 雪山酔夢] 近衞忠大 [ 骨董片々録] 勝見充男 [大英博物館] 矢野明子

連載

菓子皿考 /内田風知 七つの海を渡る中国陶磁 /金 立言 ほっとけない仏たち 香川1 /青木淳 寄り添うかたち /鹿 宇井浩一  日本刀 五ヶ伝の旅 備前伝  /田野邉道宏  美の仕事 神 ひと ケモノ   /橋本麻里  花ノ風物 ロンドンギャラリー白金 /池坊専宗

小特集

室町水墨画を堪能する文人煎茶のしつらい /正木美術館「文會」を訪ねて

「朝鮮白磁」の優品をめぐる韓国旅 /田代裕一朗

トピックス&レポート

書斎を彩る名品たち ―文房四宝の美―[ 永青文庫]

THE ANCIENT GLASS 〜古代ガラスの3つの軌跡〜[古代オリエント博物館]

古代ガラス展[Gallery MARI]

創業145周年記念展[RISEIDO ART GALLERY]/古丹波名品展[丹中]

書評

美術店案内マップ

骨董市・骨董フェア情報

次号予告