古伊万里を装う

 

アリタノカタチ展の会場で流していた目の眼連載「古伊万里を装う」の
1〜10月号ダイジェストです。
器解説:鈴田由紀夫(佐賀県立九州陶磁文化館館長)
協力:廣瀬和彦(懐石一文字) 池谷正夫(池正)

11月1日発売の12月号が連載の最終回です。お近くの書店に注文なさるか、

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目の眼2024年9月号 No.576

信楽の佇まい

土味と釉流しの色香

六古窯のなかでも好む人が多い信楽(しがらき)。他の古窯よりやや遅い鎌倉時代に生まれたとされ、壺や甕、鉢を生産していましたが、15世紀後半に茶の湯の道具として重宝されるようになります。釉薬をかけず、素地を高温で焼く「焼締」の陶器で、赤褐色の火色や焼成された際にできる自然釉の流れ、石ハゼ、焦げなどの見どころが多く、均等ではないスタイルは茶人たちの「侘数奇」の美に通じ、多くの文化人に好まれました。昭和40年代に古窯の一大ブームが起こった時の中心にあり、いまも古美術好きを魅了する信楽の魅力に迫ります。