目の眼3月号の特集は…

目の眼3月号の特集は、「古唐津と初源伊万里」。やきもの特集のなかでも人気の高い古唐津です。出光美術館開館50周年記念特別展「古唐津−大いなるやきものの時代」の紹介と、初源伊万里の旅です。さて、初源伊万里とはなんでしょう。この特集から議論が活発になることを期待します。3月号は2月1日発売です。

初源初源2

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目の眼2024年9月号 No.576

信楽の佇まい

土味と釉流しの色香

六古窯のなかでも好む人が多い信楽(しがらき)。他の古窯よりやや遅い鎌倉時代に生まれたとされ、壺や甕、鉢を生産していましたが、15世紀後半に茶の湯の道具として重宝されるようになります。釉薬をかけず、素地を高温で焼く「焼締」の陶器で、赤褐色の火色や焼成された際にできる自然釉の流れ、石ハゼ、焦げなどの見どころが多く、均等ではないスタイルは茶人たちの「侘数奇」の美に通じ、多くの文化人に好まれました。昭和40年代に古窯の一大ブームが起こった時の中心にあり、いまも古美術好きを魅了する信楽の魅力に迫ります。