展覧会紹介|もうひとりの28 もうひとりの28 人気企画展ふたたび RECOMMEND 金剛界曼茶羅残欠 鎌倉時代 岐阜の人気店「古美術28」が南青山に東京店をオープンしたニュースは『目の眼』6月号でも紹介した。その後、月に一度のペースでミニ企画展示を行いつつ、予約があればその都度不定期で営業を続けている。そしてこのたび11月22日に、前回も人気を博した企画「もうひとりの28」展が6年ぶりに開催されることとなった。 左から:志野織部草文筒向付 江戸初期、 絵瀬戸筒向付 江戸後期、 志野織部草文足付向付 江戸初期、 青織部藤文筒向付 桃山、 志野織部芝垣文筒向付 江戸初期 ルーシーリー茶碗 1947 年頃 「もうひとり」とは主人・清水喜守さんの愛妻・殷美(ウミ)さんのこと。喜守さんと同じくロンドンで美学を学んだ殷美さんも、同店の開店以来仕入れに同行し、ときに気に入ったものを少しずつ買い集めてきた。それは喜守さんが選ぶものとは一味違う女性らしい繊細で優美なものが多く、2019年にそのコレクションを初めて展示即売した折には多くのファンが訪れ、2日間の会期に関わらず初日でほぼ完売したため、急遽2日目は「いつもの28展となりました」と苦笑するほどの賑わいとなった。 花三島鉢 李朝初期 パナリ壷 17~19世紀 店主みずから「ここ数年で一番力を入れている展示です」とメッセージにある通り、今回も魅力的な品々が並ぶ予定。販売は22日だが、前日21日の同じ時間帯に出品作をすべて下見できるそうなのでぜひご覧いただきたい。 Information もうひとりの28 Ⅱ 2025年11月22日 会場 古美術28 東京店 住所 東京都港区南青山4-24-4(東京メトロ表参道駅から徒歩10分) TEL artandantique28@gmail.com 備考 11/22 営業時間 13時〜18時 *11月21日(金)13時〜18時、下見日 RELATED ISSUE 関連書籍 目の眼 電子増刊第6号 残欠 仏教美術のたからもの デジタル月額読み放題サービス 今特集では仏教美術の残欠を特集。 残欠という言葉は、骨董好きの間ではよく聞く言葉ですが、一般的にはあまり使われないと思います。ですが、骨董古美術には完品ではないものが多々あります。また、仏教美術ではとくに残欠という言葉が使われるようです。 「味わい深い、美しさがあるからこそ、残欠でも好き」、「残欠だから好き」 残欠という響きは実にしっくりくる、残ったものの姿を想像させます。そこで今回は、残った部分、残欠から想像される仏教美術のたからものをご紹介します。 試し読み 購入する 読み放題始める POPULAR ARTICLES よく読まれている記事 古信楽にいける 花あわせ 横川志歩 Vassels | うつわ 世界の古いものを訪ねて#7 アラビア〈バレンシア〉の絵付けにみる、北欧デザインと生活。 山田ルーナVassels | うつわ 連載|真繕美 古唐津の枇杷色をつくる – 唐津茶碗編 2 Ceramics | やきもの 古唐津の窯が特定できる「分類カード」とは? 村多正俊Ceramics | やきもの 骨董・古美術品との豊かなつきあい方① 自分だけのコレクション、骨董品との出会い方「蒐活」編 Others | そのほか 眼の革新 鈍翁、耳庵が愛した小田原の風 People & Collections | 人・コレクション 展覧会紹介|大阪市立美術館 特別展「NEGORO 根来−赤と黒のうるし」 熱量と刺激を感じる展示 白洲信哉 Vassels | うつわ 展覧会紹介|荏原 畠山美術館 畠山即翁×杉本博司 数寄者の美意識を体感する People & Collections | 人・コレクション 骨董ことはじめ① 骨董と古美術はどう違う? History & Culture | 歴史・文化Others | そのほか 煎茶と煎茶道 日本人を魅了した煎茶の風儀とは? History & Culture | 歴史・文化 世界の古いものを訪ねて#3 ケルン大聖堂 響きあう過去と現在 ー 632年の時を超え、未来へ続く祈りの建築 山田ルーナHistory & Culture | 歴史・文化 加藤亮太郎さんと美濃を歩く 古窯をめぐり 古陶を見る Ceramics | やきもの