目の眼4月号 今年創立100周年を迎える金沢美術倶楽部。それを記念して、石川県立美術館・金沢21世紀美術館・中村記念美術館という当地を代表する三館で特別展「美のチカラ」が大々的に開催されることとなった。また同時期に、市内のあちこちで大小さまざまに趣向を凝らした茶会を開く「金沢 大茶の湯」というイベントも花を添え、まさしく街を挙げてのお祭りとなるだろう。 金沢は、加賀前田家が民衆とともに推し進めた茶、能、謡いなどの文化政策や、百工比照に代表される職人技、金箔、友禅、九谷焼などの伝統産業といった偉大な財産が先人達の努力により今なお継承されている、まさに文化立国。それを支える旧家や数寄者も多く、伝来の茶道具・美術工芸品を護り続けている。 そこで今月号の特集は、金沢美術倶楽部の全面的なご協力をいただき、この春に開催される展覧会「美のチカラ」から、これまで茶会や東京の美術展でもなかなか見ることのかなわなかった金沢秘蔵の名碗七点を、特別に撮り下ろしで掲載します。 今回は特に名碗の数々を知る茶人、千宗屋さんに「筒井筒」ととことん対峙していただきました。 目の眼は毎月15日に発売になりました。4月号は3月15日発売です。 RELATED ISSUE 関連書籍 目の眼 電子増刊第6号 残欠 仏教美術のたからもの デジタル月額読み放題サービス 今特集では仏教美術の残欠を特集。 残欠という言葉は、骨董好きの間ではよく聞く言葉ですが、一般的にはあまり使われないと思います。ですが、骨董古美術には完品ではないものが多々あります。また、仏教美術ではとくに残欠という言葉が使われるようです。 「味わい深い、美しさがあるからこそ、残欠でも好き」、「残欠だから好き」 残欠という響きは実にしっくりくる、残ったものの姿を想像させます。そこで今回は、残った部分、残欠から想像される仏教美術のたからものをご紹介します。 試し読み 購入する 読み放題始める POPULAR ARTICLES よく読まれている記事 東京アート アンティーク レポート #1 3人のアーティストが美術・工芸の継承と発展を語らう Others | そのほか 企画展紹介|ザ・プリマ・アートセンター(韓国) ソウルに新たな美術館 誕生 THE PRIMA ART CENTER Ceramics | やきもの 骨董・古美術品との豊かなつきあい方① 自分だけのコレクション、骨董品との出会い方「蒐活」編 Others | そのほか 眼の革新 鈍翁、耳庵が愛した小田原の風 People & Collections | 人・コレクション 稀代の美術商 戸田鍾之助を偲ぶ People & Collections | 人・コレクション 骨董ことはじめ③ 青磁 漢民族が追い求める理想の質感 History & Culture | 歴史・文化 世界の古いものを訪ねて#6 アンティークの街・ルイスで出会ったグラスと、生活の色気 山田ルーナVassels | うつわ 連載|辻村史朗(陶芸家)・永松仁美(昂KYOTO) 辻村史朗さんに “酒場”で 学ぶ 名碗の勘どころ「志野茶碗」(前編) Ceramics | やきもの 展覧会紹介|茨城県陶芸美術館 余技の美学〜近代数寄者の書と絵画 Calligraphy & Paintings | 書画 大豆と暮らす#1 受け継がれる大豆と出逢い、豆腐屋を開業 稲村香菜Others | そのほか リレー連載「美の仕事」|土井善晴 土井善晴さんが向き合う、桃山時代の茶道具 土井善晴Ceramics | やきもの 目の眼4・5月号特集「浮世絵と蔦重」関連 目の眼 おすすめバックナンバー 1994年9月号「写楽二〇〇年」 Calligraphy & Paintings | 書画