アンティークマルシェ悪天候中止のお知らせ

10月28日(土)〜29日(日)に東京の六本木で行う予定でした『目の眼』創刊40周年記念の骨董市、アンティークマルシェは台風22号の予想進路にあたり、悪天候が予想されるため、残念ながら中止となりました。読者の皆様には謹んでお詫び申し上げます。

RELATED ISSUE

関連書籍

目の眼2024年9月号 No.576

信楽の佇まい

土味と釉流しの色香

六古窯のなかでも好む人が多い信楽(しがらき)。他の古窯よりやや遅い鎌倉時代に生まれたとされ、壺や甕、鉢を生産していましたが、15世紀後半に茶の湯の道具として重宝されるようになります。釉薬をかけず、素地を高温で焼く「焼締」の陶器で、赤褐色の火色や焼成された際にできる自然釉の流れ、石ハゼ、焦げなどの見どころが多く、均等ではないスタイルは茶人たちの「侘数奇」の美に通じ、多くの文化人に好まれました。昭和40年代に古窯の一大ブームが起こった時の中心にあり、いまも古美術好きを魅了する信楽の魅力に迫ります。