2013年6月号 No.441

鐔とこころ

京都で三百年分の鐔をみる

2013年05月15日 発売

定価 1,100円(税込)

日本刀に欠かせない刀装具の一つ、鐔。日本では古代から刀剣が作られ使われていたが 、” 日本刀 “独自の様式が整ったのは平安時代末のことである。その後も工夫改良が重ねられ日本刀は進化していくが、鐔が重視されるようになったのは南北朝時代から室町時代にかけてのこと。刀匠や甲冑師が刀剣と兼ねて作っていたものが、室町時代に入り将軍家に付属する同朋衆のなかの正阿弥と呼ばれる一派がはじめてデザイン性に優れた鐔を作り始めた。いまだ謎も多く研究もあまり進んでいないが、多くの人を魅了する正阿弥の鐔を紹介します。

特集1 Special Feature

鐔とこころ
京都で三百年分の鐔をみる

 

特集2

ロマンティストの
トランプ三昧

美の仕事を追う
茂木健一郎
脳科学者、骨董街を奔る!
第三回 銀座長州屋
動物が人間に到る道しるべ

 

collecteurs asile

  コラムでつなぐ蒐集の世界
涌井清春
時計 大江丈治
しつらい 桑村祐子

 

連載 Series of “Mind’s Eye”

市がよい 第十二回
Androgynous 菊地信義

 

旅苞がたり 第六回
  バンコクに始まる 松井健

 

新連載
酒器を愛した偉人たち 第一回
鈍翁 益田孝
白洲信哉[文] 鈴木理策[撮影]

 

ヒトとモノ 第十四回
德川家広

 

美の仕事を追う
茂木健一郎
脳科学者、骨董街を奔る!
第三回 銀座長州屋
動物が人間に到る道しるべ

 

SPOT

中将姫の祈りをこめた奇跡の曼荼羅
使われてこそ、輝く朱色
樂歴代―先代に学び、
独創を尊んだ430年
マリーとガラシャを結ぶ糸

 

REPORT

注目を浴びた東洋美術オークション
アジアウィーク ニューヨーク

 

今月の花
嶋田静坡 煎茶・松香庵流