2013年10月号 No.445

煎茶の風儀(SOLD OUT)

2013年09月16日 発売

定価 1,100円(税込)

江戸時代の中頃、茶道具を担いで京の町に現れ、簡素な屋台店を作って煎茶ををふるまった禅僧がいました。その名は売茶翁(ばいさおう)。「ただ呑みも勝手」と声をかけ、茶を入れながら様々な教えを説いたといいます。この不思議な老人の噂は瞬く間に広がり、当時の文人たちもこぞって親交をもとめました。売茶翁の煎茶から多くの流派がうまれ現在の煎茶道につながります。売茶翁歿後250年にあたる今秋、各地で行われる茶会や展覧会をご紹介しながら、煎茶の世界をご紹介します。

特集1 Special Feature

煎茶の風儀
中学生にもわかる !煎茶と煎茶道
煎茶の点前をみる
編集長 煎茶道を体験す
売茶翁以前、売茶翁以後
煎茶の道具・しつらいの愉しみ
道具の見どころ
売茶翁ゆかりの道具
緑茶と日本人
売茶翁没後250年記念イベントガイド2 一碗から始まる風雅の世界
名品でたどる煎茶の心
佐賀生まれの売茶翁の足跡を知る

 

特集2

クロサワが愛した赤と黒

MIHO MUSEUM秋季特別展『朱漆「根来」中世に咲いた華』に、黒澤明監督旧蔵品が出陳 
インタビュー  黒澤和子さん

 

連載 新連載 

寂聴さんの走馬灯モノ語り 第一回
桂泉観世音菩薩像(天台寺ご本尊)

 

厨人(くりやびと)×器人(うつわびと) 第三回
アイアンシェフ脇屋友詞とうつわの饗宴
大里成子さんの中国アンティーク食器コレクション
#3. 青花楼閣山水文暖盤

 

市がよい 第十六回 Eyes and eyes 菊地信義

 

旅苞がたり 第十回 古物のワンダーランド 松井健

 

ヒトとモノ 第十七回 德川家広

 

美の仕事を追う 茂木健一郎 〜脳科学者、骨董街を奔る!
第七回 オリエント考古美術 太陽 「好奇心の迷宮」

 

日本刀五ケ伝の旅 来国光 田野邉道宏

 

コラムでつなぐ蒐集の世界

涌井清春
時計 大江丈治
しつらい 桑村祐子

 

寄稿

再発見! 騎牛帰家図の鐔 萩原 守

 

展覧会スポット

360度 白鳳の粋を視る

今月の花 

嶋田静坡 煎茶・松香庵流