2013年11月号 No.446

朱とみずがね姫 

〜 根来の源流を探る

2013年10月15日 発売

定価 1,100円(税込)

この秋、空前絶後の根来展が開催される。黒漆の下塗りの上に朱漆が重ねられた漆器は「根来塗り」と呼ばれ、神饌具や、仏具、食器や酒器、茶道具、文房具など様々な用途に使われた。名の由来となった紀州根来寺は鎌倉時代から南北朝にかけて隆盛を極めたが、豊臣秀吉の根来攻めで灰燼に帰し、戦火を逃れた工人たちが、根来塗りの技法を各地に伝えたといわれている。日本にある根来の優品のほとんどを集めた展覧会の開催に合わせ、展覧会の見どころとともに根来の魅力、また個人コレクターを訪ねるなど、深く切り込んだ特集をお送りします。

特集1 Special Feature

朱とみずがね姫 〜 根来の源流を探る

 

特集2

桃山の気風をたたえた美濃陶の風景 
インタビュー 赤沼多佳氏(三井記念美術館参事)

 

Special Preview

近年稀有な個人コレクション、ついに公開!
10月4日開館 箱根小涌谷・岡田コレクション
インタビュー 小林忠氏(岡田美術館館長)

 

コラムでつなぐ蒐集の世界

涌井清春
時計 大江丈治
しつらい 桑村祐子

 

連載 Series of “Mind’s Eye”

アイアンシェフ脇屋友詞とうつわの饗宴
大里成子さんの中国アンティーク食器コレクション
第四回 朱彩登龍暖盒

 

市がよい 第十七回
Box Construction 菊地信義

 

旅苞がたり 第十一回
リチョウ?ノー・モア! 松井健

 

美の仕事を追う 〜脳科学者、骨董街を奔る!
第八回 一元堂 「いつかは粉引」 茂木健一郎

 

EVENT

三年に一度の大イベント東美特別展に行こう

 

SPOT

光悦の真相に迫る展覧会 五島美術館「光悦ー桃山の古典」
はにわの国 茨城へいこう 茨城県立歴史館「はにわの世界」
拝啓、尾久彰三先生 ふくやま美術館「観じる民藝」

 

REPORT

小林秀雄と青山二郎に出会えた4日間

 

今月の花

嶋田静坡 煎茶・松香庵流