富嶽三十六景発行

目の眼書籍の新刊「葛飾北斎 冨嶽三十六景を読む」正真解説 有泉豊明 発行しました。

「実際にこの形の波はありえる?」
徹底検証で作品の意図を読み解く。
現実の風景と北斎に描かれた風景の違いにこだわって全作品をすみずみまで検証。
北斎が画面の効果を出すために浮世絵に仕掛けたトリックの数々を解説します。

定価1944円(税込)。B5判オールカラー160頁。

ISBN978-4-907211-03-5

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富嶽cover

 

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目の眼2024年9月号 No.576

信楽の佇まい

土味と釉流しの色香

六古窯のなかでも好む人が多い信楽(しがらき)。他の古窯よりやや遅い鎌倉時代に生まれたとされ、壺や甕、鉢を生産していましたが、15世紀後半に茶の湯の道具として重宝されるようになります。釉薬をかけず、素地を高温で焼く「焼締」の陶器で、赤褐色の火色や焼成された際にできる自然釉の流れ、石ハゼ、焦げなどの見どころが多く、均等ではないスタイルは茶人たちの「侘数奇」の美に通じ、多くの文化人に好まれました。昭和40年代に古窯の一大ブームが起こった時の中心にあり、いまも古美術好きを魅了する信楽の魅力に迫ります。