自在屋展覧会

目の眼の連載「気になる新しい骨董屋たち」でもおなじみの勝見充男さんが、東京渋谷のぎゃるり あじゅーるで「”自在屋” 夏の小さな即売会」を7月9日(土)〜18日(月・祝)に催します。夏らしいガラス器や勝見さんお得意の酒器が並びます。ぎゃるり あじゅーるは渋谷駅から徒歩3分のセルリアンタワー東急ホテル1階。
アジュール即売会

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目の眼2024年9月号 No.576

信楽の佇まい

土味と釉流しの色香

六古窯のなかでも好む人が多い信楽(しがらき)。他の古窯よりやや遅い鎌倉時代に生まれたとされ、壺や甕、鉢を生産していましたが、15世紀後半に茶の湯の道具として重宝されるようになります。釉薬をかけず、素地を高温で焼く「焼締」の陶器で、赤褐色の火色や焼成された際にできる自然釉の流れ、石ハゼ、焦げなどの見どころが多く、均等ではないスタイルは茶人たちの「侘数奇」の美に通じ、多くの文化人に好まれました。昭和40年代に古窯の一大ブームが起こった時の中心にあり、いまも古美術好きを魅了する信楽の魅力に迫ります。