「樂のすべてが揃う即売会」下井美術

初代長次郎から十五代樂吉左衛門までの黒・赤茶碗と茶道具の逸品が一堂に揃います。

 

樂のすべてが揃う即売会
会期:10月22日(日)―12月23日(土)
併設:茶道具逸品展

下井美術
東京都中央区京橋1-14-6 京橋宏陽ビル1F
03-3535-2522下井美術1508

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六古窯のなかでも好む人が多い信楽(しがらき)。他の古窯よりやや遅い鎌倉時代に生まれたとされ、壺や甕、鉢を生産していましたが、15世紀後半に茶の湯の道具として重宝されるようになります。釉薬をかけず、素地を高温で焼く「焼締」の陶器で、赤褐色の火色や焼成された際にできる自然釉の流れ、石ハゼ、焦げなどの見どころが多く、均等ではないスタイルは茶人たちの「侘数奇」の美に通じ、多くの文化人に好まれました。昭和40年代に古窯の一大ブームが起こった時の中心にあり、いまも古美術好きを魅了する信楽の魅力に迫ります。