【品切れ】仏は常にいませども 古美術と花と中世のうた 「梁塵秘抄」より 目利きの古美術収集家として知られる山本野人氏の仏教美術コレクションを中心に「梁塵秘抄」の歌に合わせて古美術と花をしつらえたエッセイ写真集。 平安末期、みやこで流行した「今様」をあつめた「梁塵秘抄」には、極楽往生を願う中世の人々の喜怒哀楽が詠われています。選者の後白河院は、今様に狂い、貴賤の別なく歌を集め、何度ものどを潰しながら詠い、記録しました。 山本氏は、そうした「梁塵秘抄」の中に、仏教美術に込められた信仰に通じるこころを見出し、「遊女ささら」と古物を愛好する「おとこ」との対話というウィットに富んだ構成で、考えさせられる含蓄を含みつつ、収集の煩悩と悟りへの憧憬を面白く描いています。 自身の蒐集品と古美術愛好から得た知見を惜しみなく披露し、研究者とは違った視点から日本美術の心象を描いたこれまでにない一冊です。 序 瀬谷貴之 御手洗いの遊女ささら、古物に溺れつつ成仏を願うおとこに憑依し、「梁塵秘抄」のうたの中で語り合います 生い立ち 浮華 大日如来 生命としての時間 一夏 池の汀 石清水 観世音菩薩 雑華経 障り 竹の園生 心の澄むもの 流れの君達 暁 船筏 古道 前裁秘抄 童子の戯れ 苦行 常盤 長柄 熊野 愛行輦 賀茂の社 角三つ生いたる鬼 覚悟の月 古美術と花「梁塵秘抄」のうた RELATED ISSUE 関連書籍 目の眼2025年2・3月号No.579 織部のカタチ アバンギャルドな粋 戦国時代に一世を風靡した織部焼。歴史上に生きた人物を後年に名に冠した珍しいやきものです。 大胆な造形と革新的なデザインは多くの人々を魅了し、日本人の美意識を中世から近世へとシフトアップさせました。それから400年、令和の時代となっても織部焼は高い人気を誇っています。今回は伝世の茶道具からうつわ、陶片にいたるまで、多彩な展開を見せた織部を現代に継承し、使いこなす愉しみを紹介します。 試し読み 購入する POPULAR ARTICLES よく読まれている記事 Book Review 会津に生きた陶芸家の作品世界 Others | そのほか 稀代の美術商 戸田鍾之助を偲ぶ People & Collections | 人・コレクション 連載|真繕美 唐津の肌をつくるー唐津茶碗編 最終回 Ceramics | やきもの 骨董ことはじめ① 骨董と古美術はどう違う? History & Culture | 歴史・文化Others | そのほか 書の宝庫 日本 人の心を映す日本の書 Calligraphy & Paintings | 書画 骨董ことはじめ③ 青磁 漢民族が追い求める理想の質感 History & Culture | 歴史・文化 連載|真繕美 唐津茶碗編 日本一と評される美術古陶磁復元師の妙技1 Ceramics | やきもの 連載|辻村史朗(陶芸家)・永松仁美(昂 KYOTO店主) 辻村史朗さんに酒場で学ぶ 名碗の勘どころ「井戸茶碗」(前編) Ceramics | やきもの 阿蘭陀 魅力のキーワード 阿蘭陀の謎と魅力 Ceramics | やきもの アンティーク&オールド グラスの愉しみ 肩肘張らず愉しめるオールド・バカラとラリック Vassels | うつわ 古美術店情報|五月堂 東京・京橋から日本橋へ 五月堂が移転オープン Others | そのほか 東京・京橋に新たなアートスポット誕生 TODA BUILDING Others | そのほか