目の眼7月号 北欧のうつわ 発売中

目の眼7月号特集は北欧のうつわです。古美術の雑誌で北欧のうつわ? 
北欧で陶芸制作が興隆を見るのは1900年初頭から1950年代頃。
わずか50年100年ほど前のことです。
北欧の陶芸家は日本や中国、朝鮮の陶磁器に興味を抱いて熱心に研究、自分の作品へと取り込みました。
そのうつわに注目し、北欧のデザインを評価して、昭和初めに実際に見に行った人物がいました。
民藝を提唱した柳宗悦と濱田庄司でした。
意外にも北欧と日本の陶芸は古くから繋がっていたのです。
北欧の作品は古美術とはいえないものですが、
そこにはいいものを生み出したいという作家のこころが形と
なったうつわが存在しています。
目の眼としては異例の新しい「古美術」ですが、北欧と日本との繋がり、
古美術に通じる形、精神を感じ取っていただけたら幸いです。
ひょうしみほん

RELATED ISSUE

関連書籍

目の眼2024年5月号 No.572

春の鑑賞陶磁入門

奥田誠一と目利きたちの時代

古美術の世界にはいくつかのジャンルがあるが、なかでも大きな位置を占めるのが、鑑賞陶磁という世界。「鑑賞する陶磁」とはいかなる意味なのか。いつ誰がどのようにしていいが始めたのか。この春リニューアルオープンを迎えた大阪市立東洋陶磁美術館と90周年を迎えた白鶴美術館のコレクションを併せ見つつ、あらためて鑑賞陶磁という世界の成り立ちを振り返ります。