オークション情報|毎日オークション 岩田家旧蔵コレクションが国内オークションに出品 RECOMMEND 2026年2月21日、東京・有明の毎日オークションで「岩田家旧蔵特別コレクション」と題したオークションが開催される。重要美術品指定のうつわや掛け物、茶道具の名器・優品が多数出品される予定だ。 近代産業を支えた実業家・岩田家の精神 オークションに出品される古美術品・茶道具は、明治から昭和の日本の近代化のなか、尾州銀行や紡績・貿易などの事業を通じて地域産業を牽引した実業家一族、岩田家のコレクションで、とくに岩田家隆盛の礎を築いた岩田惣三郎氏の次男、岩田宗次郎氏が蒐集したものになる。 宗次郎氏も先代の有した先見性・開拓精神を色濃く受け継ぎ、大日本紡績(現ユニチカ株式会社の前身)会長や岩田商事株式会社専務取締役、尾州銀行取締役甲子興業・長崎紡織ほか多数企業の取締役など要職を歴任。同時に、惣三郎氏と同じく浄土真宗に深く帰依し、教育事業をはじめとする真宗大谷派の各種社会事業に貢献した。こうした企業経営、社会事業の重責の傍らで、宗次郎氏は多可夫人と共に茶の湯と古典への造詣を次第に深めてゆき、高い見識のもと数々の美術品を蒐集した。 珠玉の作品 今回出品される美術品には、鴻池家伝来の井戸茶碗「銘 常磐」、重要美術品の茜屋柿茶入など、時代の権盛家の手を伝世した逸品。岩田家が守ってきた名器・優品が次代の数寄者へと託され、連綿と継承されてゆくことを心より願って、オークションに登場する。 「井戸茶碗 銘 常盤」 鴻池家伝来、大正名器鑑所載の大名物。 「重要美術品 茜屋柿茶入」 大正名器鑑所載、茜屋宗佐所持として知られる大名物茶入・茜屋柿。 初代 楽 長次郎「黒茶碗 銘 閑居」 長らく所在不明とされてきた初代楽長次郎作外七種の内の一碗。 オークションは2026年2月21日(土)に開催され、19日(木)・20日(金)・21日(土)には毎日オークション東京本社で下見会も行われる。ウェブサイトからの事前入札も可能だが、機会があれば下見会で実物を見て入札参加してみてはいかがだろう。 ◎ INFORMATION 第842回 岩田家旧蔵特別コレクション https://www.my-auction.co.jp/event/842/ 日程:2026年2月21日(土)13:00(12:30受付開始) 下見会:2026年2月19-20日(木-金)10:00-18:00 2026年2月21日(土)10:00-13:00 会場:毎日オークション 東京本社 〒135-0063 東京都江東区有明3丁目5−7 TOC有明ウエストタワー5F *参加方法:事前入札(書面・WEB)、当日来場参加、当日電話・オンライン入札を予定 RELATED ISSUE 関連書籍 目の眼2026年4・5月号No.586 塩笥のうたげ 見立てて楽しむ万能のうつわ 塩笥(しおげ)とは朝鮮半島において日常的に使用されていた小壺のこと。 花の蕾のように胴が膨らみ、口縁がすぼんで先端が端反りにひらく姿が特徴で、主に塩や醬などの調味料の容器として用いられていたという。やがて日本に伝わり雑器としてさまざまな用途に使われたが、サイズが手頃で景色や姿の良いものは茶碗として採り上げられ、また近年は酒器としても注目されています。これまで〝壺〞として認識されてきた塩笥の、見立てを誘う魅力を優品とともに紹介したいと思います。 試し読み 購入する 読み放題始める POPULAR ARTICLES よく読まれている記事 世界の古いものを訪ねて#6 アンティークの街・ルイスで出会ったグラスと、生活の色気 Vassels | うつわ 美術史の大家、100歳を祝う 日本美術史家・村瀬実恵子氏日本美術研究の発展に尽くした60年 People & Collections | 人・コレクション 根付 怪力乱神を語る 掌の〝吉祥〟を読み解く根付にこめられた想い Ornaments | 装飾・調度品 台北 古美術探訪|国立歴史博物館 歴史と古美術を満喫、台北「国立歴史博物館&植物園」を探訪 History & Culture | 歴史・文化 企画展紹介|青花室(花元) 石に宿った祈りの時間 展示即売会「石のもの〜国東の石塔その他〜」 Religious Arts | 宗教美術 骨董ことはじめ⑧ 昭和100年のいまこそ! 大正〜昭和の工芸に注目 Others | そのほか 展覧会紹介|神奈川県立金沢文庫 金沢八景みほとけ巡礼、鎌倉・金沢の仏像ルーツを観る展覧会 Religious Arts | 宗教美術 世界の古いものを訪ねて#11 ロンドンのクリスマスより。戦後から続く街で一番控えめなツリー History & Culture | 歴史・文化 東洋美術コレクター 伊勢彦信氏 名品はいつも、 軽やかで新しい People & Collections | 人・コレクション 古美術店情報|五月堂 東京・京橋から日本橋へ 五月堂が移転オープン Others | そのほか アンティーク&オールド グラスの愉しみ 肩肘張らず愉しめるオールド・バカラとラリック Vassels | うつわ 秋元雅史(美術評論家)x 北島輝一(ART FAIR TOKYOマネージングディレクター) スペシャル対談|アートフェア東京19の意義と期待 People & Collections | 人・コレクション