池内美術 RELATED ISSUE 関連書籍 目の眼2024年9月号 No.576 信楽の佇まい 土味と釉流しの色香 六古窯のなかでも好む人が多い信楽(しがらき)。他の古窯よりやや遅い鎌倉時代に生まれたとされ、壺や甕、鉢を生産していましたが、15世紀後半に茶の湯の道具として重宝されるようになります。釉薬をかけず、素地を高温で焼く「焼締」の陶器で、赤褐色の火色や焼成された際にできる自然釉の流れ、石ハゼ、焦げなどの見どころが多く、均等ではないスタイルは茶人たちの「侘数奇」の美に通じ、多くの文化人に好まれました。昭和40年代に古窯の一大ブームが起こった時の中心にあり、いまも古美術好きを魅了する信楽の魅力に迫ります。 試し読み 購入する POPULAR ARTICLES よく読まれている記事 稀代の美術商 戸田鍾之助を偲ぶ People & Collections | 人・コレクション TSUNAGU東美プロデュース 古美術商が語る 酒器との付き合い方 Vassels | うつわ 古唐津の窯が特定できる「分類カード」とは? Ceramics | やきもの 連載|真繕美 唐津の肌をつくるー唐津茶碗編 最終回 Ceramics | やきもの 古信楽にいける 花あわせ 横川志歩 Vassels | うつわ 小さな煎茶会であそぶ 自分で愉しむために茶を淹れる History & Culture | 歴史・文化 昭和時代の鑑賞陶磁ブーム 新たなジャンルを作った愛陶家たち People & Collections | 人・コレクション 根付 怪力乱神を語る 掌の〝吉祥〟を読み解く根付にこめられた想い Ornaments | 装飾・調度品 花あわせ 心惹かれる花は、名もなき雑草なんです Vassels | うつわ 茶の湯にも取り入れられた欧州陶磁器 阿蘭陀と京阿蘭陀 Ceramics | やきもの 骨董の多い料理店 目利きの京料理人|ごだん宮ざわ Vassels | うつわ 源氏モノ語り 秘色青磁は日本に来たか Ceramics | やきもの