オークション情報|雅寳(GAVEL) 11/15、随代白磁碗6品が揃う稀少な中国美術オークションが大阪で開催 RECOMMEND 中国や朝鮮半島をはじめとするアジアの文物を多く取り扱うオークション会社「GAVELオークション」から、2025年秋季オークションが11月15日に開催されるとの情報が届いたので紹介したい。 GAVELは2006年に設立された中国古美術専門のオークション会社で、毎年春秋の2回セールを行なっている。セール会場はおなじみとなった大阪・福島区にあるホテル阪神大阪の10階だが、インターネット上でもライブオークションを同時中継し、国内外どこからでも入札が可能だ。 オンラインカタログはすでにWeb上に公開されており、今回出品される約350品が4部にわかれてカタログとしてまとめられている(オンラインカタログはこちら)。 第一部は隋白磁からはじまり唐三彩、宋磁、明清の色絵陶磁器など。第二部は石像から銀器、青銅器、銅鏡などの金属器や書画、第三部は玉器や水石、文房具、第四部には再び陶磁器類が収録されている。 今秋のオークションのハイライト品、随代白磁碗6品 今回のハイライト品は第一部の冒頭に出品される随時代の白磁碗だ。近年高額落札を記録している同時代の白磁が6点出品され、そのうち2品は中国鑑賞陶磁の老舗古美術店の繭山龍泉堂の来歴も含まれる。優良なコンディションの作品が集まった今回は、オークション開始早々から注目が集まりそうだ。 Lot.004 随代白磁碗 随 直径12.5cm 高10cm / 出版:NIKKEI ART 日経BP社 1992年7月/来歴:繭山龍泉堂 雅寳のオンラインカタログは、画像だけでなく寸法やエスティメイト、手数料など全ての情報が網羅されており、お気に入りマークもつけられるなど、見やすく扱いやすくなっている。中国美術の愛好家にはぜひ一度カタログを覗いてみてほしい。 ▷ 雅寳オークション オンラインカタログ Information 雅寳GAVELオークション 会期 2025/11/15(土) 会場 ホテル阪神大阪 10階 住所 大阪市福島区福島5-6-16 URL https://www.gavel-auction.com/ RELATED ISSUE 関連書籍 目の眼 電子増刊第6号 残欠 仏教美術のたからもの デジタル月額読み放題サービス 今特集では仏教美術の残欠を特集。 残欠という言葉は、骨董好きの間ではよく聞く言葉ですが、一般的にはあまり使われないと思います。ですが、骨董古美術には完品ではないものが多々あります。また、仏教美術ではとくに残欠という言葉が使われるようです。 「味わい深い、美しさがあるからこそ、残欠でも好き」、「残欠だから好き」 残欠という響きは実にしっくりくる、残ったものの姿を想像させます。そこで今回は、残った部分、残欠から想像される仏教美術のたからものをご紹介します。 試し読み 購入する 読み放題始める POPULAR ARTICLES よく読まれている記事 稀代の美術商 戸田鍾之助を偲ぶ People & Collections | 人・コレクション 縄文アートプライベートコレクション いまに繋がる、縄文アートの美と技 Ceramics | やきもの 夏休みにおすすめ! 古代ガラスの展覧会 Ornaments | 装飾・調度品 『目の眼』リレー連載|美の仕事 村治佳織さんが歩く、東京美術倶楽部で愉しむアートフェア Others | そのほか 美術史の大家、100歳を祝う 日本美術史家・村瀬実恵子氏日本美術研究の発展に尽くした60年 People & Collections | 人・コレクション 藤田傳三郎、激動の時代を駆け抜けた実業家の挑戦〈前編〉 People & Collections | 人・コレクション 東西 美の出会い 日本・オーストリア文化交流の先駆け|ウィーン万国博覧会 森本和夫History & Culture | 歴史・文化 骨董の多い料理店 進化しつづける「獨歩」の料理と織部の競演 Ceramics | やきもの 日本橋・京橋をあるく 特別座談会 骨董街のいまむかし People & Collections | 人・コレクション 大豆と暮らす#3 おから|大豆がつなぐ、人と食 稲村香菜Others | そのほか 世界の古いものを訪ねて#3 ケルン大聖堂 響きあう過去と現在 ー 632年の時を超え、未来へ続く祈りの建築 山田ルーナHistory & Culture | 歴史・文化 骨董ことはじめ④ “白”を愛した唐という時代 History & Culture | 歴史・文化