12月開催|オススメ展覧会&企画展情報 Others | そのほか 2024年もあと1カ月余り。今年も骨董・古美術を愉しむ展覧会や企画展がさまざま開催されましたが、この後も各地&各ギャラリーで展示会が続きます。眼福の師走をお過ごしください。 目次 企画展「生誕260年 世を観る眼 白醉庵・吉村観阿」運慶展 神奈川3館で開催中【鎌倉国宝館・横須賀美術館・神奈川県立金沢文庫】身近な花とうつわと古染付|ギャラリー渕﨑歳末茶道具展示会|茶道具商ながさか企画展「祈りのかたちⅤ – 仏教美術展」|画室古代オリエント展|Gallery MARI関島寿子 バスケタリー|gallery nichinichi聖夜展18|gallery uchiumi企画展「日本の古民藝展」|骨董いわた古美術展示即売会 – 駄駄の会 -|古美術猫、南方美術店、高谷BANKO蚤の市|BANKO archive design museumそのまんま西|トトトト美術倶楽部【東京・大阪・名古屋】企画展「生誕260年 世を観る眼 白醉庵・吉村観阿」 開催中〜 2025. 1月19日(日) 福岡市美術館 11月27日より、福岡市美術館の古美術企画展示室で、江戸後期に生きた知られざる目利き・吉村観阿をフィーチャーした展覧会がスタート。『目の眼』2024年12月号で特集している吉村観阿。歴史に名を残す大茶人らが愛した茶人&目利きといわれる人物だが、現代では知る人ぞ知る歴史人のひとりだろう。展覧会や図録、ガイド本などがでるこの機会に“吉村観阿”の名前を覚えていただきたい。 ▷ 展覧会紹介の記事はこちら ▷『目の眼』2024年12月号はこちら ▷『目の眼』デジタル読み放題でも配信中 こちら 運慶展 神奈川3館で開催中【鎌倉国宝館・横須賀美術館・神奈川県立金沢文庫】 日本でもっとも有名な仏師(仏像を制作した人物)といえば運慶。東大寺南大門の仁王像に代表される写実的で力強い作風で知られています。今秋、神奈川では3つの運慶展が開催。運慶の作品はもちろんだが、それぞれの切り口で構成された見どころある展覧会だ。 ▷ 鎌倉国宝館(外部サイト) 特集展示「鎌倉の伝運慶仏−教恩寺 阿弥陀如来及び両脇侍立像」 開催中〜12月1日(日) ▷ 横須賀美術館(外部サイト) 「運慶展 運慶と三浦一族の信仰」 開催中〜12月22日(日) *展覧会紹介の記事は目の眼倶楽部有料プランでご覧いただけます ▷ こちら ▷ 神奈川県立金沢文庫(外部サイト) 特別展「運慶 −女人の作善と鎌倉幕府−」 11/29(金)〜2025.2/2(日) 身近な花とうつわと古染付|ギャラリー渕﨑 11月28日(木)〜12月1日(日) 11:00〜17:00 会期中無休 古美術ギャラリー渕﨑(東京/外部サイト) 今夏に東麻布に移転したギャラリー渕﨑の新店舗で、季節の花や山野草と古染付のうつわを使った展示販売会が開催。 歳末茶道具展示会|茶道具商ながさか 12月1日(日)〜12月2日(月) 9:00〜17:00 茶道具商ながさか(名古屋/外部サイト) 名古屋を本店とする茶道具商ながさかが、茶道美術品を中心とした歳末茶道具展示会を名古屋と東京(12/22&23)に開催。 企画展「祈りのかたちⅤ – 仏教美術展」|画室 11月30日(土)〜12月8日(日) 13:00〜17:00 *初日のみ入場予約制 画室 ART & ANTIQUES(倉敷/外部サイト) 倉敷の画室ART & ANTIQUESによる仏教美術展。日本の仏教美術を中心に、経塚遺物、木彫仏・金銅仏・懸仏、小塔、古瓦、神像、狛犬などが展示販売される。初日は入場予約制で、画室のウェブサイトかインスタグタムで申し込める。 古代オリエント展|Gallery MARI 12月5日(木)〜12月11日(水)12:00〜18:00 *最終日は17時まで Gallery MARI(東京・京橋/外部サイト) メソポタミア、ペルシア、エジプト、ギリシア、ローマを中心とした古代オリエントの美術品を扱うGallery MARIによる展示販売会。 関島寿子 バスケタリー|gallery nichinichi 12月6日(金)〜12月23日(月) 11:00〜18:00 火曜定休 gallery nichinichi(京都/外部サイト) バスケタリーアートの第一人者である関島寿子による個展がgallery nichinichiで開催。京都では3回目となる今回は、「結ぶ」「組む」「捻る」「縒る」また「絡める」などあらゆる技法と天然素材を用いた「バスケタリーの定式」の集大成ともいえる作品が揃う。ギャラリーに行けない人のために、Zoomで作品を案内してくれるそう。作家によるギャラリートークも予定されている。 聖夜展18|gallery uchiumi 12月7日(土)〜12月15日(日)12:00〜19:00 会期中無休 gallery uchiumi(東京・東麻布/外部サイト) キリスト教美術が専門のgallery uchiumiで、毎年恒例の聖夜展が開催。ヨーロッパで仕入れてくる美術新は木彫から金工作品、ガラス絵イコン、中世タイルなど、日本ではなかなか出会うことのできない中世キリスト教の美術品が多い。 企画展「日本の古民藝展」|骨董いわた 12月7日(土)〜12月14日(土)12:00〜19:00 会期中無休 骨董いわた(東京・南青山/外部サイト) 昨年の「朝鮮の古民藝展」に続き、今年は日本の古民藝品を集めた展示販売会を開催。 古美術展示即売会 – 駄駄の会 -|古美術猫、南方美術店、高谷 12月7日(土)〜12月8日(日) 7日は11時〜18時、8日は11時〜17時 荻窪ギャラリー(東京・荻窪/外部サイト) 3店(古美術猫、南方美術店、高谷)による古美術・骨董品の展示即売会。 BANKO蚤の市|BANKO archive design museum 12月14日(土)〜12月15日(月) 11:00〜17:00 BANKO archive design museum(三重・四日市/外部サイト) *蚤の市紹介記事は、目の眼倶楽部有料プランでご覧いただけます ▷ こちら BANKO archive design museumは、現代陶芸作家の内田鋼一さんが館長を務め、自身のコレクションを中心に様々な古物を独自の視点で切り取った斬新な展覧会を年に数回開催しているが、じつは骨董・古物好きの常連や知人からの要望で始まったという〈BANKO蚤の市〉が2023年から始まり、今回が3回目となる。ジャンル問わず800点ほどが出品予定とのこと。 そのまんま西|トトトト 12月14日(土)〜12月16日(月) 14日は11時〜19:30、15日は11〜20時、16日は11〜17時 画家呉春宅址(京都/外部サイト「トトトト インスタグラム」) 京都市中京区東洞院通蛸薬師下ル元竹田町638-5(Google mapにて”画家呉春宅址”と検索いただき、石標脇の路地を進む) 現在、東京を拠点に店を構えるトトトトが、会期直前の時点で手元にある在庫をそのまま(=京都)へ持ち込む展示販売会。会期中の14日には、両足院 茶頭・中山福太朗氏による茶会(12/14 20-21時 茶一服+酒一献 )も開催されるので、参加希望はトトトトのインスタグラムDMかメール(kobutu10101010@gmail.com )で予約問い合わせをしよう。 美術倶楽部【東京・大阪・名古屋】 各地の美術倶楽部でも今年最後の展示即売会が開催。茶道具、絵画、書画から日常使いしやすい生活骨董品まで広く販売される。 ▷ 東京美術倶楽部 「東美正札会」 12月7日(土)〜12月8日(日) ▷ 名古屋美術倶楽部「名美歳末数奇の市」 12月7日(土)〜12月8日(日) ▷ 大阪美術倶楽部「大美正札会」 12月22日(日)〜23日(月) RELATED ISSUE 関連書籍 目の眼2024年12月号No.578 吉村観阿 松平不昧に愛された茶人 江戸時代後期に茶の湯道具の目利きとして知られた吉村観阿(よしむらかんあ)。今年、 観阿の生誕260年を機に、 福岡市立美術館が 初の吉村観阿展を開催します。 そこで『知られざる目利き 白醉庵吉村観阿』の著者 宮武慶之さん全面協力のもと、観阿の茶道具目利きの真髄、 江戸の茶文化を育んだ 松平不昧や酒井抱一らとの交流を紹介します。 試し読み 購入する POPULAR ARTICLES よく読まれている記事 連載|真繕美 古唐津の枇杷色をつくる – 唐津茶碗編 2 Ceramics | やきもの 古信楽にいける 花あわせ 横川志歩 Vassels | うつわ 茶の湯にも取り入れられた欧州陶磁器 阿蘭陀と京阿蘭陀 Ceramics | やきもの 新刊発売 「まなざしを結ぶ工芸」著者インタビュー 本田慶一郎と骨董と音楽と People & Collections | 人・コレクション 白磁の源泉 中国陶磁の究極形 白磁の歴史(2) Ceramics | やきもの 骨董の多い料理店 目利きの京料理人|ごだん宮ざわ Vassels | うつわ 縄文アートプライベートコレクション いまに繋がる、縄文アートの美と技 Ceramics | やきもの 書の宝庫 日本 人の心を映す日本の書 Calligraphy & Paintings | 書画 羽田美智子さんと巡る、京都の茶道具屋紹介 茶道具屋さんへ行こう Vassels | うつわ 連載|真繕美 唐津茶碗編 日本一と評される美術古陶磁復元師の妙技1 Ceramics | やきもの 眼の革新 時代を生きたコレクターたち People & Collections | 人・コレクション 眼の革新 大正時代の朝鮮陶磁ブーム 李朝陶磁を愛した赤星五郎 History & Culture | 歴史・文化