「残欠 仏教美術のたからもの」特集、目の眼電子増刊6号配信開始 残欠という言葉は、一般的にはあまり聞き慣れない言葉ですが、古美術愛好家の間ではよく使われる言葉のひとつでもあります。書いて字のごとく、「一部分が欠けたもの」と辞書にも記されていますが、そういったかけら(残欠)に私たちが魅了されるのはなぜなのでしょう。 10/15発売の『目の眼』電子増刊6号では「仏教美術のたからもの」と題し、残欠から見える当時の姿や風景に想像を馳せる愉しみ、完品とは異なる味わいや美しさを、古美術商やコレクターの方々に教えていただきました。 残欠 仏教美術のたからもの/『目の眼』電子増刊6号 ◎今号は懸仏の残欠販売も! honogra店主の小松義宜さんにご提供いただき、初めて残欠を買う方にもおすすめ、鎌倉時代の十一面観音菩薩の懸仏の残欠3品 電子増刊6号の特集取材で雪野廃寺の塑像残欠を見せていただいたhonogra店主の小松義宜さんは、いつも全国を駆け回り、残欠も含めたくさんの仏教美術を扱っています。そこで初めての方にも買いやすい、でも時代があるものをとお願いして、鎌倉時代の懸仏残欠を抽選販売していただけることになりました。 懸仏は、神仏習合のもと、鏡や鏡板にそれぞれの神の本地仏を貼り付けたものです。平安から江戸まで各地の神社に奉納されましたが、明治の廃仏毀釈によって処分され、残欠となったものが多いようです。また経塚に埋納されていた懸仏が出土したものもあります。 販売品&応募方法について 【2025年10月15日発売】 骨董 古美術雑誌『目の眼』電子増刊6号 特集 残欠 仏教美術のたからもの *『目の眼』電子増刊号は、「目の眼デジタル月額読み放題サービス」(月額880円)でご覧いただけます。 *Amazon kindle、hontoでもご購入いただけます。 RELATED ISSUE 関連書籍 目の眼2025年12月号・2026年1月号No.584 廣田不孤斎の時代 新しい美の発見者 廣田松繁(不孤斎 1897 〜1973)は、東京・日本橋に西山保(南天子)とともに壺中居を創業し、国際的評価の高い鑑賞陶磁の名店に育てました。今号は小説家の澤田瞳子さんをはじめ、不孤斎本人を知る関係者の方々を取材。旧蔵品や資料から、不孤斎が見出した美を特集します。 そのほか宮武慶之さんと陶芸家の細川護熙さんの対談や、デザイナーのNIGO®さん、起業家の伊藤穰一さんへのインタビューなど、現代数寄者やクリエイターの方たちを紹介します。 試し読み 購入する 読み放題始める POPULAR ARTICLES よく読まれている記事 展覧会紹介|茨城県陶芸美術館 余技の美学〜近代数寄者の書と絵画 Calligraphy & Paintings | 書画 企画展|久米島紬展(東京日本橋) 天然の素材と伝統、職人の技がつまった「久米島紬」が一挙に展示 History & Culture | 歴史・文化 古唐津の窯が特定できる「分類カード」とは? 村多正俊Ceramics | やきもの 大豆と暮らす#4 骨董のうつわに涼を求めて ー 豆花と冷奴 稲村香菜Others | そのほか 白磁の源泉 中国陶磁の究極形 白磁の歴史(2) 新井崇之Ceramics | やきもの イベント紹介|現代素材問答 ristorante DONOから始まる、「美味しいは、美しい」という新しいアートの在り方 Vassels | うつわ 東京アート アンティーク レポート#3 骨董のうつわで彩る”食”と”花” Others | そのほか 骨董ことはじめ⑩ 大河ドラマから知る、日本の歴史の奥深さ 稲村香菜Others | そのほか 大豆と暮らす#2 うなぎもどき|日本人と大豆の長い付き合いが生んだ「もどき料理」 稲村香菜Others | そのほか 藤田傳三郎、激動の時代を駆け抜けた実業家の挑戦〈後編〉 People & Collections | 人・コレクション アンティーク&オールド グラスの愉しみ 肩肘張らず愉しめるオールド・バカラとラリック Vassels | うつわ イベント紹介|スキモノムスヒ 茶と酒と人と道具と 軽やかに結ぶ スキモノムスヒ Vassels | うつわ