2019年5月号 No.512

円覚寺

〝禅〟と〝唐物〟で読み解く鎌倉時代

2019年04月15日 発売

定価 1,320円(税込)

北鎌倉に広大な境内がひろがる円覚寺は、弘安5年(1282)に鎌倉幕府第8代執権北条時宗により、南宋から来日した無学祖元を開山として創建。鎌倉仏教興隆の基盤を築くとともに、中国との国際的な交流を通して鎌倉独自の宗教、文化、芸術を創造する中心的な役割を担った。堂宇は度重なる火災に遭っているが、彫刻や絵画、書跡、工芸品などの護られている寺宝も多い。円覚寺とその一門寺院に伝わる工芸品や仏教美術を紹介するとともに、鎌倉時代の禅とは何か、それによってもたらされた思想と文化を考察する。

特集 Special Feature
円覚寺 〝禅〟と〝唐物〟で読み解く鎌倉時代

北条時宗が求めた国土の安寧を護り導く華厳禅の寺 清水真澄

円覚寺派寺院をたずねて

「仏日庵公物目録」は、こんなにおもしろい! 村井康彦

蘭渓道隆と無学祖元、そして釈宗演 舘 隆志

横田南嶺管長 特別誌上法話
いまこそ知るべき〝華厳禅〟とはなにか?

 

collecteurs asile 
韓国     尾久彰三
車      武田公実
ジュエリー  有川一三
大英博物館  矢野明子

 

連載 Series of “Mind’s Eye”
京都迷店案内  上野昌人
座右のかたちⅡ  内田鋼一
ほっとけない仏たち  青木 淳
日本刀 五ヶ伝の旅  田野邉道宏
柳宗悦 美に用いられた人  若松英輔
美の仕事  秋川雅史
EUREKA 古美術の目利きが惚れ込む現代アート

 

Topics & Report
文房四宝をみる その1 昌隆社 煎茶会
春の骨董イベント
唐津やきもん祭り
アジア・ウィークNY現地リポート
アートフェア東京2019
戦国桃山の茶入 多治見市美濃焼ミュージアム

 

京ノ花合せ(京都花めぐり編) 藤田修作